ゴムティーの高さごとの違いと選び方
ゴムティーは、ゴルフ練習時に安定した打点を確保し、ミスショットを減らすための重要なアイテムです。しかし、多くのゴルファーが迷うのが「高さ」の選び方です。特に、25mm・55mm・65mm・100mmなど、サイズ展開が豊富なため、自分に合ったモデルを見極めることが上達の鍵となります。
まず、高さによる違いを明確に理解する必要があります。基本的には、使用するクラブや目的(練習か実践か)によって適した高さが異なります。たとえば、25mmはアイアン向けの低ティーとして使われることが多く、100mmはウッドやドライバーなどの高ティー練習に適しています。
下記の表は、代表的なティー素材ごとの使用目的や特徴を比較したものです。
ティー素材別の比較
種類 |
使用目的 |
耐久性 |
打感 |
価格帯 |
環境への影響 |
木製 |
本番ラウンド向け |
低 |
自然で柔らかい |
安価 |
高(天然素材で分解可能) |
プラスチック |
練習兼本番可 |
中 |
やや硬め |
中 |
中(再利用可) |
ゴム |
練習専用 |
高 |
やや柔らかめ |
中〜高 |
低(非生分解) |
ゴムティーのメリットは、何度も繰り返し使える耐久性の高さに加えて、柔らかい素材でクラブやボールへのダメージを軽減できる点にあります。また、地面を叩いてしまうスイングミスを視覚的に確認できるため、初心者がフォームを整える際にも非常に効果的です。
では、具体的に高さ別の用途をどう選べば良いのでしょうか?以下に、高さと用途別のおすすめモデルを整理しました。
初心者の方には、55mm〜65mmの中間サイズをおすすめします。理由は、アイアンとドライバー両方に対応しやすく、スイングの基礎を固めるのに最適だからです。中級者以上になると、自分のスイングスタイルや打点の位置が明確になってくるため、より特化した高さを選ぶのが理想的です。例えば、ドライバー専用であれば65mm〜100mm、ショートアイアンで正確なアプローチ練習をするなら25mm〜35mmが適していると言えるでしょう。
ゴムティーは「高さを変えるだけでスイングの感覚が変わる」と言っても過言ではありません。実際、多くのプロやレッスンプロも、練習時に高さの違うゴムティーを複数使い分けているのが一般的です。特に、冬場やマット環境での練習ではゴムティーが主流になるため、1本で済まそうとせず、複数の高さを揃えておくのが理想です。
以下のようなリスト形式で用途を整理すると、選び方の参考になります。
- 25mm:アプローチ練習、アイアン用、低重心ショット練習
- 55mm:アイアンとウッド兼用、初心者・中級者向け
- 65mm:ドライバー標準高さ、最も汎用的
- 100mm:ウッド系練習、ロフト角のあるクラブ用
このように、ゴムティーの高さごとの違いを理解し、自分の技術レベルや目的に合ったモデルを選ぶことは、スコアアップやスイング安定に直結します。
ドライバー・フェアウェイウッド・アイアン別最適ティー高
ゴルフクラブにはそれぞれ適したティーの高さがあり、それを正しく理解することでミート率や飛距離、さらにはショットの安定性にも大きな差が生まれます。ゴムティーを活用する際は、クラブの種類に応じた最適な高さを選ぶことが、練習の質を劇的に向上させるカギとなります。
まず、もっとも多く使用されるドライバーから見てみましょう。ドライバーは最長飛距離を狙うクラブであり、スイートスポットもフェースの上部にあります。そのため、ティーの高さは「ボールの赤道がクラブフェースの上端とほぼ同じ高さ」にくるのが理想です。一般的には65mm〜85mmの高さが推奨されますが、スイングスピードが速い上級者や、高弾道を狙いたい場合は100mm近い高さも選択肢に入ります。
続いて、フェアウェイウッドの練習におけるティー高についてです。フェアウェイウッドはドライバーほど高いティーは不要で、35mm〜55mmが基準となります。地面に置かれたボールに対して払うように打つクラブ特性から、高すぎるとダフリやトップの原因になります。ゴムティーでこの高さを再現する場合は、55mm以下の中〜低ティータイプが適しています。
そしてアイアン。特にショートアイアンやミドルアイアンでのティーショットには、できるだけ芝に近い位置での打球が求められます。そのため、25mm〜35mmの非常に低いティーを使うのが基本です。実戦での使用に備えて、芝の感覚を意識した練習ができるという意味でも、25mmのゴムティーは初心者にこそ導入していただきたいアイテムです。
クラブ別 最適ゴムティー高さガイド
クラブ種別 |
推奨ティー高 |
理由・特徴 |
ドライバー |
65mm〜85mm |
高弾道・飛距離狙い。スイートスポットと打点の整合性が重要 |
フェアウェイウッド |
35mm〜55mm |
払うようなスイングが必要。中高さが最適 |
ユーティリティ |
30mm〜45mm |
フェースが狭くスイートスポットが低めのため |
ロング〜ミドルアイアン |
25mm〜35mm |
地面に近いインパクト。実戦を想定した低ティー推奨 |
ショートアイアン |
25mm前後 |
芝と同じ感覚での打点練習が可能。アプローチ練習に最適 |